菜の花畑―歴史都市新潟研究会のブログ

歴史都市新潟研究会・杉山節子のブログです。はてなダイアリーの終了により、こちらに移ってきました。よろしくお願いいたします。

特別展「百和堂 片桐民治と越後の文人たち」―1/14(火)まで開催中

皆様、あけましておめでとうございます。

 

江南区郷土資料館では、同区北山の片桐家文書の寄贈を記念して、1月14日(火)まで、特別展「百和堂 片桐民治と越後の文人たち」を開催中です。本年は、明日1/4(土)より開館いたします。

 

現在の新潟市江南区北山で農業を営む傍ら、昭和期に文人たちと交流した片桐民治(号は「百和堂主人」)の関係史料や蒐集書画35点を展示しております。

 

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「百和堂扁額」;木製の百和堂の看板。

 

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小林存(こばやし・ながろう)「百和堂記(ひゃくわどう の き)」;

新潟県民俗学研究・地域史研究の先駆者で、足繁く片桐家に通っていた小林存が、片桐民治と百和堂について書いた記文。

 

百和堂
片桐民治君、北山邑(むら)の精農(せいのう)。

栽花して余貲(よし)を得、厨裡豊盛なり。

好みて文人墨客を供養す。

則(すなは)ちその堂に名づけて百和堂と云(い)ふ。

蓋(けだ)し杜詩の「雷声忽(たちま)ち千峰の雨を送り、花気渾(すべ)て百和の香の如(ごと)し」をもって典拠となすなり。
   昭和戊子仲夏 粲楼(さんろう)学人

 

片桐と百和堂について、最も的確に記した文章です。

 

皆様、お誘いあわせの上、お越しください。

 

なお、文人たちが集った百和堂があった北山の場所はこちら↓です。

https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%80%92950-0116+%E6%96%B0%E6%BD%9F%E7%9C%8C%E6%96%B0%E6%BD%9F%E5%B8%82%E6%B1%9F%E5%8D%97%E5%8C%BA%E5%8C%97%E5%B1%B1/@37.8767824,139.1102299,14z/data=!4m5!3m4!1s0x5ff4ceb0b783895b:0xeb95cf24a5d9354c!8m2!3d37.8797538!4d139.115364

 

 

江南区郷土資料館の場所はこちら↓↓です。

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