江南区郷土資料館では、本日2/23(祝)より3/25(木)まで、企画展「地域史研究の先人たち―郷土へのまなざし」を開催しております。
大正時代から昭和前・中期にかけて、江南区をはじめとする蒲原地域の研究は大きく進展しました。その研究の先駆けとなったのは、柳田國男の影響を受けて、広く新潟県の地域史や民俗学の研究をリードした小林存(こばやし・ながろう)をはじめ、小林の影響を受けた亀田の成田幸三郎(碧洋)や大江山の田村順三郎らの人々です。
当館では、亀田町史を編纂する過程で調査・収集した成田碧洋に関わる史料を所蔵する(成田家文書)ほか、昨年度に寄贈された北山片桐家文書は、北山の片桐民治がその研究活動を支えた小林存自筆の書画を多く伝えています。
そこで、この企画展では、江南区の地域史研究の先駆けとなった小林存・成田碧洋・田村順三郎の生涯とその研究活動に焦点を当て、自筆の書画や原稿、研究成果としての書物などを展示しています。
彼らの業績をたどることによって、将来の地域史研究・地域振興の指針の一端を示すこととなれば幸いです。皆様のお越しをお待ちしております。