先月23日(火)に行いました公開講座「新潟湊・慶応4年7月29日」には、皆様お運びいただき、ありがとうございました。現在の新潟市の中心部である信濃川西岸に明治新政府軍が進駐し、その日のうちに新潟を占領下に置いた慶応4年(1868)7月29日、新潟ではどのようなことが起きていたのか、関係する日記・記録を読み解きながら、それぞれの立場から見た「7月29日」について考えました。
さて、今月の公開講座は、「新潟県の廃仏毀釈をめぐる廃仏論と崇仏論」というテーマで、6月20日(火)に行います。
近代の日本は〈国家神道〉というものに彩られていたかのような意見もありますが、冷静に見るところでは、神道は基本的には〈冷遇〉されているように思います。しかし、ただ二つの時期だけ、明治初年の廃仏毀釈・神仏分離が行われた時期と昭和16年から終戦までの時期、〈麻疹(はしか)的に〉神道思想が隆盛しました。
ところで、新潟県では、廃仏毀釈の影響・被害は比較的小規模なものといいわれています。それには、どのような背景があったのか、神仏分離の運動を鼓吹するはずの新潟県の社寺掛(のち社寺・戸籍・徴兵掛)の中に、廃物論とは反対の崇仏論が根強くあり、仏像の保護や移転に大きな役割を果たしていた事実を紹介します。
集合場所は、通常通り、西堀6番館ビル・3階の研修室です。
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日時;2017年6月20日(火) 11:00より
場所;西堀6番館ビル 3階 研修室
新潟市中央区西堀前通6番町894番地1
(地図はこちらです。)
内容; 「新潟県の廃仏毀釈をめぐる廃仏論と崇仏論」
講師;杉山節子(歴史都市新潟研究会・代表)
参加費;500円(資料代)
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ランチ会を兼ねて行いますの。ランチの予約の都合がございますので、ご参加予定の方は、あらかじめご連絡をお願いいたします。
よろしくお願いいたします