菜の花畑―歴史都市新潟研究会のブログ

歴史都市新潟研究会・杉山節子のブログです。はてなダイアリーの終了により、こちらに移ってきました。よろしくお願いいたします。

『新潟尋句図詩』にみる明治の新潟(2)行形亭【いきなりや】

前回に引き続き、明治39年(1906)8月に新潟を訪れた漢詩人の石埭・永坂周二が刊行した『新潟尋句図詩』(同年)に描かれた新潟の風景を紹介します。

今回は、新潟市中央区東堀通にある鍋茶屋と並んで新潟を代表する料亭として知られる行形亭の風景を取り上げます。

行形亭は、松の木の風情のある風景で知られ、一名を「松風亭」とも言います。
その由来は、書家で漢詩人の一六・巌谷修(1834−1905)が新潟を訪れた際に、雅な名がよいということで「松風亭」と名付けたとのことです(『新潟尋句図詩』の末尾に載録されている坂口五峰の文による)。

新潟を訪れた際は、ぜひ一度訪れて、松の風情と新潟の美味を楽しんでみてください。