菜の花畑―歴史都市新潟研究会のブログ

歴史都市新潟研究会・杉山節子のブログです。はてなダイアリーの終了により、こちらに移ってきました。よろしくお願いいたします。

こんな史料を展示しております―特別展「百和堂 片桐民治と越後の文人たち」

江南区郷土資料館では、同区北山の片桐家文書の寄贈を記念して、来年1月14日(火)まで、特別展「百和堂 片桐民治と越後の文人たち」を開催中です。

すでにご来場くださった皆様、どうもありがとうございます。

 

年内は、本日(12月26日)と28日のみ開館しており、明日の金曜日(27日)は休刊日となっております。

 

この特別展では、次のような書画を展示しております。

 

坂口安吾の父である坂口仁一郎(五峰)が、満州奉天の風景を詠んだ漢詩

f:id:minimini60:20191226105533p:plain

 

 

黄沙(こうさ)莽々(ぼうぼう)として雲平と戦ふ。

法庫門(ほうこもん)の西、大渼(たいび)横たわる。

陣勢長蛇三百里

蜿蜒(えんえん)として東に走る海龍城。

 

【大意】

広大な砂漠が雲間に広がっているのがみえる。

法庫門の西は、立派な建物がそびえ立ち、

孫子』にみえる長蛇の陣のように、

(鉄道が)どこまでも東に海龍城まで続いている。

 

中国東北部奉天に所在した法庫門(現、遼寧省瀋陽市法庫県)の風景を詠んだもので、干支から、坂口の晩年である大正九年(一九二〇)の書と考えられます。

f:id:minimini60:20191226105542p:plain

(☝展示解説シートから)

 

皆様、お誘いあわせの上、お越しください。